これは新しい趣味
さて、新しい趣味としてこのブログを始めた。
趣味のことを紹介するわけではなく、このブログ自体が趣味なのではっきり言ってネタがない。
私はほとんど友人がいない。
保育園の頃からの幼なじみ、中学生からの友達、作家になってから知り合った同業の友人。
以上だ。三人だ。
なんなら中学の友人に至ってはツムツムというゲームでハートをたまに送り合うだけでもう7年は連絡を取ってない。
さらには夫の転勤によって離島に移り住んで6年、ずっと引きこもって暮らしている。
つまり上記の友人たちと会う機会は滅多にない。もちろんこの地で友人らしい友人はいない。
この状況ついては自身でも改善するべきだと頭を捻り、時には夫からも何かしらのコミュニティに参加したらどうかと勧められることもあった。
ここで私の思う友情の始まりとはどう言ったものかを記しておく。
実は以前から存在は気になっていた二人。ひょんなことから目が合うようになり、そこからお互いの顔色を伺いつつもまず「今日は調子どうですか」なんて一言から始まる。ふふと微笑みあって、話が軌道に乗ったところでタイムリミット。あぁ、もう少しお喋りしていたいな…など思いながらもこの惜しさをグッと胸にしまって、じゃあまた、なんてその日は別れる。後日改めてお茶やランチなんかに誘ってみて、OKがもらえた時、ガッツポーズしながら着ていくワンピースをルンルンで選び、失礼のないよう親しみやすくて清潔感のあるメイクを施す。会えば楽しく、帰路に着くと突然あの時のあの話、もしかして気を悪くさせたかしらと少し落ち込んだ時にLINE。「今日はありがとうございました、またお時間ある時におしゃべりしましょう」それを見てなんとも言えない嬉しさが込み上げる。心が暖かくなる。そんな時間を繰り返していくうちに、いつの間にか胸の内を曝け出せる友人になっていた。
こんな感じだ。
これを読んだ人はもしかしたら恋愛の話かと勘違いしたかもしれない。
違う、純然たる友情の話だ。
こう言った素敵な友情の始まりを起こす気力なんて、アラサーの私にはもうない。
だから私の周りのお友達の面白エピソードなんてものもない。
ただ毎日嫌だなぁなどと思いながら続けている製作しかない。
大変弱った状況なのだ。